iMac 27インチ グラフィックボード修理
みなさんお久しぶりです。
パソコンアールのJunyaです。
数カ月ぶりのブログ更新ですが、ちゃんと仕事してましたよw
目新し修理も無かったので滞ってましたが、今回はiMacの修理です。
お客様からお預かりして起動してみるとこのような状態。
そして再び起動してみるとこんな状態に・・・・
さて、近年のiMacはこういった症状が多く見られます。
原因はグラフィックチップのハンダのクラック(ひび割れ)が殆どなのですが、
中にはグラフィックチップがショートしてしまいボード交換となってしまう
事例もあります。
因みにiMacのグラフィックボードはそれだけで5~6万ほどするんですよw
では、何故クラックが発生するのかと言うと幾つかの原因があります。
・使用されているハンダ(鉛フリーハンダ)がクラックを起こしやすい物だった。
・内部基盤が熱などで歪んでしまいハンダがクラックを起こした。
・パソコンの設計そのものが問題(排熱など)でクラックが起きてしまった。
実際はもっと色々な要因(人為的なモノも含めて)はあるのですが、大まかに
こういった原因が考えられます。
今回は、分解点検の結果ハンダのクラックでしたので修理可能となりました。
この場合の修理法として2パターンが存在します。
1つ目はリフロー修理:これは既存のハンダを再加熱してハンダを着けるリフロー
作業この修理のメリットはの既存のハンダを高熱で加熱し、一度融解させること
で、クラックを修正します。
ただし、ハンダの材質そのものは同じため、修理後も再発する可能性があります。
2つ目はリボール修理:これは基盤から物理的に一度グラフィックチップを外し
古いハンダを除去して新たにハンダを載せて再実装する修理です。
この場合、基盤に再実装する事で修理後に同じ故障の再発率が非常に低くなります。
2つを比べると圧倒的にリボールの方が良いと思われますが、リボール技術は高度
な設備と一流の技術を要するので費用もそれなりに掛かってきます。
今回はお客様とご相談の結果リフローでは無く「リボールでお願いします」との事
でしたので信頼できる業者様に作業を委託しました。
さて、先ずはiMacの分解です!
グラフィックボードを取り外すには、本体からロジックボードを完全に取り外す
必要があります。
こんな状態になります。
ここまでバラしたついでにCPUグリスも熱伝導率の高いものに塗り替えました!
さて、直って来たグラフィックボードにサーマルグリスを塗り組み付けして起動
確認です!
無事に起動出来ました!
起動完了後にグラフィックの負荷を掛けたテストを半日程行いましたが問題なく
動作してました!
無事にお客様にお返しが出来ました。
お客様もappleに修理に出すよりリーズナブルに修理出来て喜んで頂けました。
パソコンアールではiMacだけではなくMacBookやMacBook Pro、MacBook Airの
修理もバッチリ行います!
これからも皆さんのMacライフをバッチリサポートさせて頂きます